自立支援医療制度で自己負担額30%→10%

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うつ状態となってから9ケ月が経ちました。

現在は心療内科に通院しています。

 

先日、社会福祉士の方から「自立支援医療制度を利用してみない?」という説明を受けました。

大学で福祉専攻してたのに気づかなかった、というか自分に関係ないと思ってたわ…

 

そしてこの自立支援医療制度を利用した結果、自己負担額が0になりました

むしろ受付で払い戻しを貰って帰るという状態です。戸惑います

 

もっと早く知っとけば良かった…と思ったので、メモがてら共有させていただきます。

 

自立支援医療制度

さて、そもそも自立支援医療制度とは、

心身の障害を除去・軽減するための医療について、医療費の自己負担額を軽減する公費負担医療制度

要は

所得や病気によって、自己負担分をある程度公費でまかなってもらえる制度です。

 

中長期的な治療が必要な見込みがある場合、この説明を受けるようです。

実際、僕は通院し始めて少し経ってからこの説明を受けました。

 

対象

自立支援医療制度の対象者は、

  • 精神保健福祉法第5条における精神障害者(統合失調症、急性中毒又はその依存症、知的障害、精神病質、その他の精神疾患等)
  • かつ、通院による精神医療を継続的に要する程度の病状にあるもの
  • また現在病状が改善されているが、維持・再発防止のために通院医療を継続する必要のあるもの

 

僕は「その他の精神疾患」に該当しており、維持・再発防止のために自立支援医療制度を利用し通院しています。

 

自己負担額

一般的な自己負担額は30%ですが、この自立支援医療制度を利用すると10%負担となります。

一回の診察で2100円掛かっていたとしたら、それが700円になるわけです。これはでかい

 

また所得によって一月当たりの自己負担上限額が設定されています。

受給者収入が80万円以上であっても上限が5000円に設定されているので、負担はだいぶ減りますよね。

 

自己負担額を0円にする方法

自立支援医療制度を利用して自己負担額が10%にはなるけど、その10%もけっこう痛い…という方もいますよね。

自己負担額を0円にする方法が二つあります。

  • 生活保護を受ける
  • 沖縄県に住む

生活保護を受けるには多くの手続きや条件があるので、受給されるのは大変です。

camatome.com

 

いや沖縄に住むというのも大変ですが、

僕はたまたま沖縄に住んでいたので医療に掛かる自己負担額が0円になりました。

 

「沖縄県精神障害者特別措置公費負担制度」というのがあり、沖縄の本土復帰に関する法律の名残りなのですが、これにより医療費が全額公費負担される(つまり0円)になるわけです。

沖縄の復帰に伴う特別措置に関する法律」と調べると出てくるので、興味ある方はぜひ。

 

自立支援医療制度は手続きがめんどくさい

市町村の精神保健福祉担当窓口に必要書類を提出すれば、その場で自立支援医療制度が前回診察分から適応されます。(前回分は払い戻し)

しかし、この申請が降りるまでがめんどくさい。

 

病院に行ったり役所に行ったり、診断書を貰うのにも2週間〜1ヶ月くらいかかる。(しかも3000円以上かかる)

 

そもそも「自立支援医療制度」の話がされない

これが一番問題です。

手続きが面倒なのは医者も同じで、僕はこれまで何度か転院してきましたが、今のクリニックで初めて自立支援医療制度の話をされました。

こちらから話をしても渋られる…という場合は即クリニックを変えることをおすすめします。

 

自立支援医療制度を利用した結果

それまでの僕は、クリニックに通うお金がないから行かない…という状態でした。

クリニックに通うために心身削ってバイトして、擦り減ったメンタルを改善するために貰ったお金でクリニックに通う。プラマイゼロ

こんな生活がなくなったのは大きい。

 

また、医者の「面倒な手続きをしてでも、この患者には良くなってほしい」という気持ちが汲み取れたような気がします。

実際、これが一番大きいような気がします。

 

疲れたら病院行けよ!

心労も風邪と一緒です。放ったらかして治るなんて保証はありません。

自立支援医療制度のような救済措置もあるので、「しんどいなあ…」と思ったら気負わずラフに、一度だけ通ってみてはいかがでしょうか。