子どもが描く絵って、どれくらい価値あるものだろう

こんにちは。

昨夜「子どもの絵の価値」について、こんなHPを見つけました。

当ブログを見てくれているみんなに見てもらいたいので、共有します。

 

5歳児が値段を決める美術館 

そのHPというのが、こちら。

five.blue-puddle.com

このサイトは、とある1人の子供が4歳から5歳にかけて作ってきた作品の一部を販売する「ECサイト」です。アートにおいて「表現」や「コンセプト」以外にも「値段」は欠かせない要素です。もし5歳児がアーティストを名乗り、自分の作品の「値段」を決めると、どんな世界観になるのでしょうか。

思い出として残されるものと、そうでないもの

子どもたちの感性の元、生み出される作品って

大人の僕らには分かり得ないほど独特で、

なんでもないものでもとっときたくなりますよね。

 

しかし、子どもというのは本当に絶やさず作品を創り続ける。

そうなると、保管のしようがなくなっていき、

最終的には捨てられてしまうことがほどんどなんじゃないかなって。

 

価値って、なんぞや

アーティストが生み出した作品には、「値段」という価値が付けられます。

その値段というのは、売り手が決める場合も、買い手が決める場合もあるかと思います。

しかし買い手が「割に合わない。高い」と評価すれば値段は下げられ、

売り手が「こんなん破産しちゃうよ。低い」と考えれば、値段を上げるしかありません。

結局、世の中のあらゆる物事に対する「値段」というのは、世情によって左右されてしまうような気になってしまいます。

「値段」と「価値」は、一緒でないにも関わらず、ね。

 

話を戻します

じゃあこの「5歳児が値段を決める美術館」というECサイト、

どういうところがすごいのか。

ここでは実際に5歳児自身に「作品名・コメント・値段」を全て決めてもらいました。 

 通常、子どもが作った作品というのは

親や学校の先生が何らかの作品で評価を行い、そこで完結します。

 

しかしこのサイトにある作品は、

製作者(5歳児)が作品を創り、その作品に対してのコメントを載せ、

そして製作者(5歳児)自身が値段を決めるというもの。

 

その一部始終がコチラ

youtu.be

パパは何してるのかというと、

ただ息子の作品を発信するサイトを運営しているだけなんですね。

余計にパパが肩入れしないのも、僕の好きポイントの一つ。

 

作品の一部をご紹介!

例えば、この作品。

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ステゴザウルス

厚紙/2016/5歳作品

おのさきにある4ほんのトゲ、1メートルのトゲ。それをふりまわしてあいてをこうげきしていたきょうりゅう。そうしょく。

 お値段なんと、90000円

さあさあ買いですよ買い!世界中どこ探してもない一点モノですよ〜!

(…僕はお財布が寂しいので、今回は見送りますね。笑)

 

この子の金銭感覚や、どんなところを評価したのかなんて重要じゃないんです。

この子が「90000円の価値がある!」と決めたら、その限りなんです。

僕はこのサイト見て、「すっげー!おもしろい!」って思いました。

 

ちなみにもう少しお手軽な値段のものですと、でぶアルマジロがいいですね。

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でぶアルマジロ

厚紙/2016/5歳作品

でぶやろう。

お値段は8千円ですね。お手頃!

…あ、この作品はもう売れちゃってました。残念

 

価値は値段で決まんなくね?という僕の持論

他にも152円の破格な作品もありますが、ほとんどは億越えの作品ばかり。

中には不可説不可説転円という、「なんでその単位知っとんねん」とツッコミたくなる値段の作品もあります。

値段は製作者(5歳児)が決めるんですもん。

自由でいいじゃないですか。

 

もちろん、買った後はどう使うかも買い手に委ねられますね。

飾るも良し、持ち歩くも良し、誰かにプレゼントするも良し。

…ただ、この製作者のようにこわしたり、なくしたりしなければいいのですが。。

 

このプロジェクトの本意

このECサイトを運営している「佐藤ねじ」さんは、

「その年齢でできること」と「テクノロジー」を組み合わせ、

「息子シリーズ」なる個人プロジェクトを行なっています。

子供が生まれてから毎年、その年齢に合わせて、何か作品を制作しています。ルールとして、企画とデザインは佐藤ねじが作るものの、アウトプットの核となる部分は子供が生み出したもので構成すること。ホームビデオ的な要素と、社会的なメッセージを組み合わせるなど、その年ごとの「取れ高」に応じて、作っています。

 

今回僕がご紹介した「5歳児が値段を決める美術館」も、そのプロジェクトの一つ。

毎年、子どもが年を重ねるごとに変化するこのプロジェクトは、

他にも「2歳児が語る、日本の社会問題」というインタビューを行なったりなど、

その企画はどれも面白いものになっています。

 

僕も大きくなって、子宝に恵まれた時には

こうして一緒に楽しみながら、共に成長していきたいなあって思います。

それでは!また。

 

早く大人になりたい僕より。