福祉学生が考えるべき就活基礎

これアップすべきか分かりませんが、

迷うくらいならやっちゃえ!と思って、アップすることにしました。

 

福祉学生の就活事情

僕は大学で福祉学を専攻しているのですが、

同じ専攻で現在まで就活を行った(行っている)学生は

ほとんど居ないと思います。

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今日は、そんな福祉学生の就活事情について

書きたいと思います。

(福祉学生必見、それ以外の方は参考にならないかもです。すみません)

 

福祉学生の就活概念

まず、福祉学生にとって

一般企業への就活という概念がありません

 

一般的に、就活といえば

大学3年生の3月〜大学4年生の6〜8月頃を指すかと思います。

(ベンチャー・外資系はもっと前から採用スタートしていますが)

 

しかし、福祉学生の就活というのは

大学4年生の1月〜3月を指します。

それが、福祉でいうスタンダードの就活なのです。

なぜか。

 

福祉学生が取得のために勤しむ資格は、2つに分かれます。

  1. 社会福祉士(総合的な福祉国家資格)
  2. 精神保健福祉士(特に精神分野に特化した国家資格)

このどちらかを取得したいがために、大学進学した人もいるでしょう。

 

 

これら資格を取得するためには、

国家試験なるものを受けなければならない。

その国家試験は、大学卒業の2ヶ月前である1月に行われます。

 

 

だいたい試験の直前に就活を行い、内々定を得

試験の結果次第で、それが内定になるのかならないのかが決定。

ちなみに社会福祉士の合格率は、25.8%

高いとはなかなか言い難いパーセンテージであることが分かります。

(参考程度に。弁護士になるための司法試験が22.6%です)

 

「じゃあもし、試験に受からなかったらどうなるのさ」

という声もあると思います。

内々定を持っているとはいえ、試験に受からなかった場合は

内々定が取り消されますシビアですはい

 

ただ、取り消されるのは募集職種に限定される場合もあるので、

例えば社会福祉士にはなれなくても、

その施設で介護士や事務員として働くことは可能だったりします。

 

もっとも、それまでしても働きたいのか、資格浪人するかは本人次第ですが。

こういったこともあって、福祉業界において資格は絶対なのです。

現福祉学生や、福祉学科への進学を考えている方は、

このことを覚えていて損はないはずです。

 

福祉でコケたから、一般企業を受けてみたい!」

というのは、あまり現実的ではありません

なぜなら、一般企業の募集はとっくにクローズしきっているからです。

 

一般企業は10月に内定式を終えている企業がほどんどであり、

例え通年募集をかけている企業があったとしても、

そういった企業に限って難易度はめちゃ高いです(僕は全然ダメだった。)

 

一般企業の就活情報解禁である3月1日までに、3年の福祉学生は、

一般的な企業に就くか、それとも福祉施設に就くかを

選択し、内定を得なければなりません。

 

余談ですが、福祉(介護)業界は、他業界への転職が難しいと言われています。

福祉(介護)業界の企業は「社会福祉法人」または「NPO法人」であることが多いです。

一般企業で言う「株式会社」のようなものです。

基本的に社会福祉法人やNPO法人は営利活動を行いません。(NPO法人は禁止されている)

 

中途採用では即戦力を求められるので、

「福祉(介護)実務しか知らない」「営利活動(ビジネス)を知らない」

というのは、企業人事にとって採用しにくいポイントになるのです。

 

僕がここまでリアルを書くのには理由があります。

大学に入学し、福祉学を学び始めてから僕は

こんなに面白い学問があったなんて…」と、衝撃を受けました。

勉強に没頭し、暇さえあればボランティアや実習にガンガン行きました。

 

しかし、大学4年生に上がる前に僕は迷いました。

「このまま福祉を志すとして、いつか飽きてしまわないだろうか」と。

福祉は好きだが、それを40年以上続けていく勇気はない。(心身、金銭的に考えて)

福祉以外であれば、幅を持たせて仕事を選ぶことができる。

リアリストである僕は、すぐに後者を選びました

 

福祉で働くことに躊躇した、福祉現場で働く職員からもらった一言があります。

こんなところ(福祉施設)で働くんじゃないよ

君たちは若いからね。もっと夢を持って仕事は選んだ方がいいよ。」

 

まるで福祉に夢がないみたいじゃないか

でも、実務を行なっている人が言うんだから、間違いではないだろう。

こう考えた僕は、福祉に就くべきではないと判断しました。

 

なにが正しいかなんてのはわかりません(個人の自由の限り)が、

上記すべては聞いた話・考えたことによる、

そして福祉に就かないと決断した、僕なりの結論です。

 

ビジネスを経て、もしまた福祉に興味を持った時は、

ビジネスを経たからこそできる福祉を考えたいと思います。

 

とはいえ福祉学は礎になったと考える僕より