普通の人は見ないでください【うつ状態とは】
みんなにできることがある
僕にはできないことがある
みんなは朝起きることができる。
眠気まなこを擦りながら、カーテンを開けて、今日の支度をすることができる。
僕にはそれができない。
暗いうちは薬を飲んでも寝ることができず、朝日が昇り始めてようやく、浅い眠りにつく。
みんなは学校や仕事に行くことができる。
行くまでは気だるくても、行くのは当たり前だと理解しているから、決まった時間に外に出ることができる。
僕にはそれができない。
全く寝れないか全く起きれない日々。社会的に学校や仕事に行く必要があることは分かっている。しかし行くことを考えた途端、動悸や不安感で押しつぶされそうになる。
みんなは勉強や仕事をすることができる。
なぜ学び、なぜ働くかを理解しているため、やるべき事を全うし、少なからずそれは社会的に良い影響を与えている。良い事だと思う。
僕にはそれができない。
学ぶことや働くことを心や体が許してくれない。トラウマのようなものがいちいち邪魔してくる。みんなが生産的な時間を過ごす間、僕は「今日も行けなかった。自分はダメなやつだ」と自分を虐めて過ごす。
みんなにはオフの時間を有意義に過ごすことができる。
好きな勉強をしたり、趣味に没頭したり、ベッドの上でだらだらできる。その日溜まったストレスは、好きなことをすることで、その日にある程度消化できる。
僕にはそれができない。
そもそも好きだとか楽しいだとか、そういった感情が死んでいる。めんどくさい、嫌だ、死にたい。普段そんな感情が僕を取り巻いている。好きだったことを今やっても、「あれ、こんなつまんなかったっけ」というふうにしか思えない。
みんなにできることがある
僕にはできないことがある
そんな僕でも、できることはある。
こうして普通に生きられない者として、言葉を残すことができる。
みんなにはわからないことを、僕は理解することができる。
追記
みんな というのは、昔何不自由なく生きてきた僕のことです。
同じ人間なのに、人ってのはこうも変わっちまうもんなんですね。