望んだものは全て目の前で壊れてしまう

「夢は叶う」という感覚が僕には分からない。

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生まれ故郷である横浜が好きで、ずっと住むと決めてた。

10歳の夏、突然遠く離れたこの地に引きずり出された。

 

引っ越しても友だちがたくさんできると思ってた。

できたのは僕をいじめる同級生だけだった。

 

そんな僕にも将来の夢があった。

子どもが好きだったから保育士になりたかった。

でも「儲からない」「それは女の仕事だ」と叱られ、諦めた。

 

望んだものは全て目の前で壊れてしまう

中学生で僕は一度自分の人生をリセットするために、自分の性格を殺した。

でも本当に死ぬのは怖かったからやめた。

それ以来、感情を切ってきた僕。

 

でも高校生のある時

同級生とだべっている時間がふと「楽しい」と感じてしまった。

その感情は間違いだと言い聞かせたけど、止まらなかった。

同級生が友だちになる瞬間だった。

 

それからは自分に素直になれた。

行きたい大学に通って、学問に夢中になって。バイトや遊びもたくさんした。

全部不思議なくらい楽しかった。

 

しかし、去年の11月

突然僕は壊れた。

大学不登校、留年確定、内定辞退、そしてうつ病

当時欲張りだった僕は、やりたかったことをやれるだけやっていた。

結果、どれも中途半端に終わってしまった。

 

幼い頃、僕はなんでもできると信じていた。

大人になって、「夢は叶う」という妄想を捨てた。

 

うつ病になって

今度こそ本格的に自分を殺そうと思った。

親しい人ほど迷惑を掛け続け、周りからは同情される。

「この世に存在してて、ごめんなさい。」

そう誰かに謝り続けながら、僕はずっと布団にうずくまっていた。

 

でもまだ死ぬことができていない。

生きていくのも迷惑だけど、死ぬともっと迷惑掛かっちゃうなあ。

そんなか細い柱だけが、今の僕を支えている。

 

せめて「普通」になりたかった。

けれど今の僕は「異常」だった。

 

感性の高い僕は、感動しやすい分、傷つきやすい。

今は抗うつ剤で抑えているけど、それでもうつ病だから常にネガティブと感じる。

 

世の中はバランスだ。

天秤のように、良いことと悪いことが常に均衡を保とうとしている。

 

幸せと感じる分、不幸せと感じてしまうなら、こんな感情いらなかった。

とさえ思ってしまう。

幸せなことは、とうの昔に感じ尽くしたんだろうな。

これから待っているのは、。

 

もし一つだけ望みが叶うとしたら

僕は何を願うだろう。とか考えてみる

 

今の環境を変えるなら、お金が欲しい。

人から借りたお金や、今までの迷惑を返したい。

綺麗さっぱりにして、そのあとは適当に過ごす。

 

それかネガティブな感情を切り捨てたい。

痛みや苦しみがない人生、なんて最高なんだろう。

でも楽しさとかの感情を覚えてない僕に、これから先なにか感じることがあるのかな。

 

でもやっぱり一番望むことは、

人生を一からやり直したい。

そんなことが叶わないことは分かってる。

でもどうしようもなく今の人生が嫌いでたまらない。

 

これ以上誰にも迷惑掛けたくないし、

でも自分でなんとかできる問題じゃない。

 

望んだものは全て目の前で壊れてしまう

それが僕の、今の人生の結論。